中学生みたいな、中学生のときみたいな、
“ドキドキ”が欲しい。
なんて、 恥ずかしいことを最近思う。 別に今に不満があるわけじゃあないけれど、むしろ、今の方がよっぽど幸せで満足してるんだけれど、
中学生に戻りたいような。
あの頃欲しくてたまらなかったギターも持ってて、あの頃やりたくてたまらなかったバンドもやってて、自由なお金もほどほどにあって、好きなことを好きなだけできるのに、
…うーん。
考えてみれば…なんと言うか僕はもう、
些細なことにも“ドキドキ”するという気持ちをなくしてしまったのではないかと。
ギターを弾けば「ジャーン!」と鳴るだけで昂った気持ちも、目を閉じれば大勢の観客の前でライブをするカリスマミュージシャンになれる妄想も、好きな女の子と少し喋っただけで1日ハッピーになれた気持ちも、道端でエロ本を拾うあの感動も、
もうなくなってしまったんだなぁ…。
…と、
ふと帰りの車の中で考えてしまった。
「何だかなぁ。」